通常の織物は、たて糸とよこ糸が規則正しく格子状に交わり生地となりますが、よこ糸の配列を柔らかな曲線に移動させたクラッシュ生地は、織り上げによって作成した柄にさらに豊かな表情・紋様を加えております。
ジャパンクリエーション2005テキスタイルコンテストにおいて入選し、その後パリで開催された世界的な繊維展であるエキスポフィルでは、ジャパンテキスタイルコンテスト・エキスポフィル賞(繊維工業技術支援センターとの共同開発)を受賞し、同展示会を運営するプルミエールビジョンのダニエル・フォール代表から直々に表彰されました。
撥水タイプと吸水タイプがあり、撥水タイプは表面に撥水・抗菌・防臭加工が施されており、吸水タイプは表面に吸水・抗菌・防臭加工が施されています。さらに撥水タイプ・吸水タイプ共に裏面には滑り止め効果を持たせる特殊加工を施しており、テーブルの上に置いても滑りにくい特長を持っています。
家庭などで飲み物などをこぼしてもテーブルクロスやテーブルをあまり汚したくない場合は撥水タイプを、お店などでお客様が飲み物をこぼされたとき、お客様の衣服を濡らしてしまうということをなるべく避けたい場合は吸水タイプを、といったように目的に応じて撥水タイプ・吸水タイプをお選びいただけます。
当播州織産地において織物が売れに売れたガチャ萬時代(昭和22年頃)と呼ばれた頃、糸が不足していた為に残糸(くず糸)を集めて経糸や緯糸に利用した織物が生まれました。これは「やたら縞(矢鱈縞)」と呼ばれ、糸の色はもちろん、太さもバラバラ(太番手・細番手混合)の織物で、地糸と縞柄の配列が一貫しておらず、縞が広くなったり狭くなったりと不規則な縞柄を作り出します。このため、同じ物を作ることが難しいので当時は敬遠されていました。
同じパターンが繰り返される一般の播州織とは違い、模様の再現性がないという特長は、つまり「世界に一枚だけの播州織」が出来上がるということになります。この点に着目し、そんな時代のやたら縞を現代の技術・糸使いで復刻したものが「播州やたら」です。
播州やたらにはアレンジワインダーで作成した糸を経糸・緯糸に使用しました。
アレンジワインダーで作成した糸を使用した製品例
播州織の商品であるシャツは品質の良さからこれまで多くの方々に親しまれてきました。当加工場の形態安定加工・防縮加工による製品は、洗濯しても縮みにくい、シワがつきにくい高品質なシャツとなっております。
播州織の生地は、糸を先に染めてから織リ上げる独特の製法により、自然な風合い、豊かな色彩、肌触りの良さを生み出します。