織布業者によって織られた原反(生機)を入荷します。当加工場は播州織産地内はもちろんのこと、他産地からも原反を入荷し、仕上げ加工を行っております。
加工工程に入る前に原反の品質を検査します。検査は一般財団法人 メンケン品質検査協会に依頼し実施しております。
各加工方法により決められた工程に従い、それぞれの加工機で織物に加工を施していきます。加工方法によって工程は様々で、各工程を通過させることで仕上げていきます。
毛焼き工程、糊抜き、シルケット工程を連続で加工します。
まず、毛焼き工程によって生地表面の毛羽を焼き、表面を平滑にします。
次に、糊抜き工程によってサイジング等で付着した糊やワックスなどを除去します。
そして、シルケット工程によって綿繊維に張力をかけながら苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)処理をすることにより、綿繊維の断面は膨潤し丸みを帯びた状態になります。これにより絹のような光沢が得られ、天然撚りが無くなり、洗濯収縮が改善されると同時に繊維の強力も増します。また、染料や薬剤の浸透性がよくなるという利点もあります。
織物に各種の薬剤を含浸させ、乾燥することで風合いを変更したり機能を付加します。また織物の巾を整えます。
織物を加圧ロールとゴムラバーにより物理的に送り込むことで経方向に収縮させ、洗濯しても縮みにくい織物に仕上げます。
ポリエステル、ポリウレタン、ナイロン等の合成繊維の熱可塑性を利用して縮合させます。縮合すると縮みにくくなります。
マングル(ローラー)の圧力によって、織物の目詰めと柔軟な風合い・光沢を付与します。
織物の毛羽をかき出すことで、織物に柔軟な風合いと保温性を付与します。
織物をエアーの力で揉み洗うことで、柔らかさとシワ感のある風合いに仕上げます。
織物を液流により揉み洗うことで、柔らかさとシワ感のある風合いに仕上げます。
織物をノーテンションで乾燥させます。ワッシャー加工を施した織物などの特殊な風合いを損なわずに乾燥させることができます。
織物を揉み叩くことによって、空気を含ませふっくらと仕上げます。
加工が完了した織物に対し品質検査を行い、合格したもののみ出荷します。
4点圧着による包装を行います。
出荷依頼通りに仕分けます。
カートンケースへ箱詰め・梱包を行います。
加工を終えた織物は全国各地へ出荷されます。